青木淳建築計画事務所《大宮前体育館》見学会

青木淳建築計画事務所が手掛け、今年4月1日にオープンした杉並区の公共施設《大宮前体育館》を見学 (JIA杉並地域会主催「JIA杉並土曜学校」にて)


この《大宮前体育館》は、2009年4月1日をもって宮前2丁目に移転した杉並区立荻窪小学校の跡地に建つ。区の「大宮前体育館移転改築事業」として、2008年7月に設計者が公募され、安田幸一氏ら5名が審査委員を務めた「資質評価型プロポーザル」の1次審査を通過した10組の中から、同年10月に行なわれた公開審査会において、青木淳建築計画事務所が最優秀賞に選出された(以下、青木事務所と略)。

参考:選定経過と各案講評を公示した杉並区ニュースリリース
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=7995


地上2階+地下2階、構造はRC造、一部鉄骨造(構造設計:金箱構造設計事務所)。施工は白石・ 渡辺・国際建設共同企業体。

敷地面積は6,184.47平米、建築面積は2,963.63平米。敷地と施設の形状および各配置は、案内板(下の画像)の通り。台形の敷地に、楕円形の2棟が配置されている。大きい楕円棟(画面の下)が、利用者が通常出入りする棟である。メインエントランスの前に、小学校時代からある銀杏(イチョウ)が4本並ぶ。
西の角地の案内板(時計まわりに45度ほど傾けると地図上の方位になる
google map の航空写真で確認を)
以前は北から東側にかけてL字形の校舎(築60年)が建ち、西側(右)にプール、南側が校庭という、典型的ともいえるレイアウトだった。小学校というセキュリティ上、四方は塀で囲まれ、中の様子は外から見えず、青木事務所では当初、4本の銀杏の存在に全く気付かなかったという。また、敷地いっぱいに建っていた校舎の裏側(北側)にまわると、日射が遮られ、圧迫感と閉塞感もあり、全体としてやや暗い印象を覚えた。
4本の銀杏と体育館、敷地北東側からの眺め
未だ学校が建っている時に敷地を見た青木氏は、4本の銀杏を切らずにそのまま残したいと思った。元より、閑静な住宅街との親和性を考えて、地下空間を活用した低層とする予定ではあったが、初案には在ったエントランスタワーを取り止め、棟数を3から2に減らしている。2008年当時の最優秀案、翌年7月に杉並区が公開した基本設計案、実際に竣工した建物を比較すると、大まかだがプラン変更の推移がうかがえる。

ちなみに今年3月末で閉館した古い体育館は下の画(宮前2丁目にて6月17日撮影)。

さて、杉並区が2008年7月に公示した「大宮前体育館移転改築設計者選定実施要領」に拠れば、設計者に求められたのは、区民および周辺住民の健康増進を計れて、かつ地域コミュニティの核となり、自然や環境に配慮した施設ーー体育館、温水プール、武道場、健康トレーニング室のほか、会議室、キッズルーム、そして防災倉庫などの諸施設を併設すること。建物の高さを10メートル以下とする用途地域規定もあった。セオリーとしては、建物を制限いっぱいの高さにすればいい。だが、実際に建ちあがった《大宮前体育館》の高さは、制限の半分しかない5メートル。地下を8メート掘削した分の建設コストはかかったが、竣工後に得られる効果(後述)の方が大きいと見込んだ。

先ずは敷地を反時計まわりに一周、外観とエクステリアについて記す。
西の角地からの眺め。
敷地の南側はJR西荻窪駅と環状八号線を結ぶ交通量の多い道路に面し、横断歩道には小学校時代の名残りがみられる。
道路からのアプローチ付近は車椅子でも通れるようにスロープを設けた。四角いコンクリートブロックは車の進入防止。
同体育館、南の角地からの眺め。
画面左側の道路を直進すると、JR西荻窪駅南口に出る。道路は荻窪駅南口発着の関東バス(荻60:荻窪駅〜宮前三丁目)のルート上にあり、3月31日まで停留所名は「荻窪小学校」だったが、4月1日以降は「大宮前体育館」に切り替えられた。
荻窪行きバス停付近。
停留所は幅が狭い道路沿いにあり、かつては待ち合い客が小学校の壁沿いに列をなしていた。やや危険ともいえる状態だったのを、新たに敷地内に待ち合いスペースを設け、日よけ・雨よけの屋根も用意した。
施設看板は遠目に黒ヌキの印刷かと思ったら、近付いてよく見ると、色ガラスが嵌っていた。夜なると内部に仕込まれたLEDが点灯する。《大宮前体育館》と並行して進んでいた外装リニューアル現場での手法を用いている。
東の角地。
駐車場と駐輪場(利用可台数:約140台)スペース。区の施設案内では、公共機関または自転車での来館を推奨、駐車場は障害者や業者のみ利用可。
案内板や扉面などのフォントは館内・外で統一している(サイン計画については後述)。
駐輪場は高低差が小さい車輪止めで、シネコンやスーパーなどによくある仕様よりも格段に使いやすかった(実体験)。
敷地北側、駐輪場の脇に井戸を発見。周辺には今でも利用されている井戸が幾つかあるらしい(青木事務所「大宮前体育館現場事務所のブログ」2012年3月24日掲載内容に拠る)
また、シンボルツリーの銀杏のほかにも、卒業・入学の記念写真を彩る桜や、プラタナス、スギ、ヒノキ、クスノキ、アカシア、キンモクセイなど、元から植わっていた木々もほぼそのまま残された。
前述のバス停と同様に、小学校時代には塀の外側にあったゴミ収集場(2カ所)を敷地内に引き込み、スッキリとまとめられている。
北の角地。
周りを歩いてみると、建物の高さが近隣住宅と同等になるよう抑えられていることがわかる。道路の見通しも良く、治安の面でも安心だ。
西側から、大きい楕円棟の眺め。
大きい楕円棟の屋上は運動広場となっており、植栽の緑が見える。

傘の柄を逆さにしたような構造物について、オープン以来「あれは何か?」との質問が絶えないそうで、答えは排気塔。対となる給気塔が南東側にある。この巨大な給排気塔で、運動施設として必要な空気を室内に供給している。
薄茶色の地面はウッドチップ舗装。注意して歩いてみると弾力性があった。水はけが良く、耐久性にも優れているとのこと。なお、敷地はもともと最大1.7メートルの高低差があり、若干だが緩やかに傾斜している。
壁材はGRCパネル(Glassfiber Reinforced Cement、硝子繊維補強セメント)。天井に近い部分は鋼板。
荻窪駅行きのバス降車場から、建物に続くアプローチ。
小学校時代、4本の銀杏の木の真ん中辺りに朝礼台があった。「児童が6年間を過ごした校舎や朝礼台は消えてしまうが、記憶のよすがとして、銀杏や桜を残したかった」と、設計者の青木淳さん談。
複数の施設からなる《大宮前体育館》のレイアウトを、1階フロアマップで再確認。
上の画像、右側の大きい楕円の内部に、これから見学する「大体育室」などがある。左の小さい楕円には、多目的室、キッズルーム、防災倉庫、消防分団、機械室、そして地下1階に「プール」がある。
下の画像は1Fフロアのエレベータ表示。いま居る階数は青い文字が示してくれる。

館内1階。
右側がメインエントランス付近。消火栓の据え置き方がユニーク。
画面の奥、突き当たりが事務室、左に折れるとトイレ、会議室がある。
同1階、上の画像の左手方向、地下1階・2階の見下ろし。
1フロア降りて地下1階、上の画像とほぼ同じ位置からの見上げ。
1階のガラスウォールから差し込む光は、コンクリ壁でいったんバウンドし、階下に柔らかく落ちる。天井は小口を含めて透光性をもたせたメッシュパネル仕様。
同じく地下1階からの眺め(画面右上がメインエントランス)。
存在感を放つ大壁の向こうに、この後で見る「大体育室」がある。
壁はRC造、型枠コンクリートの表面に白いパテを塗ってから、アクリルクリア塗装を施している。コンクリートうちっぱなしのママでは、3フロア分の高さがある壁にかなりの威圧感が出てしまい、”箱”の中でいったい何をやっているのかもよくわからないという、不気味な印象を与えてしまうのを避け、ある程度ぼんやりと見えるような、来館者の背景に馴染むような風合いに仕上げた。
ストライプ模様の天井は、アルミ複合板(アルポリック)。照明や空調設備がある箇所は、形状にあわせた欠込み処理を施している。板の間から軽量鉄骨と天井仕上げが見えるが、敢えてママとしたとのこと。
1階南側(”箱”を挟んでメインエトランスの反対側)。
奥は「ストレッチ広場」と、誰でも利用できる「すぎなみカフェ」。青木事務所では、過去に手掛けた作品での経験から、オープン後にいろいろな表示(幟/のぼり、メニュー看板、注意紙など)が追加されることも想定した上で設計した。
2棟共に外周部分は、遮音性・断熱性の高いペアガラスと、面積の小さい面のみポリカーポネートを用いている。コスト高となる曲面ガラスを用いずに、2種類を歯車のようにジグザグに配置して、楕円を形成している。白いロールカーテンを透かして見える中桟は、視覚的なアクセントで、大きな障子で「ぱたぱたっと仕切られているようなイメージだという。
階下を見下ろせる”見晴し台”。角をとって通路を広げた動線上の配慮でもある。
柵の高さは、安全面に加えて意匠的にも検討を重ね、床からの立ち上がり寸法11センチ、柵の高さは1メートル35センチとした。

来館者の動線としては、メインエトランスの総合受付を通ったら、左側にある階段またはエレベーターで2フロア下の地下まで降りる。青木事務所が以前に手掛けた《青森県立美術館》と同じアプローチスタイルだ。
館内外のサインは《青森県立美術館》と同じくデザイナーの菊地敦己氏が手掛けた。
フォントは小学校などでスタンダードに使われている標準的な丸ゴチック。主要箇所やインテリアのカラーリングは、赤、青、黄色といった、子どもにもわかりやすい配色。
例えば、来館者を誘導する矢印は大きめで、赤の地に白抜きの矢印が示すまま進むと、カウンターまわりが赤くて目立つ受付に辿り着ける。
階段踊り場の階数表示、色は青。
赤い矢印表示が目立つよう、館内の視覚障害者用床タイルと、エレベーターの扉の色は、落ち着いた淡い色あいとした。
エレベーターの昇降ボックスの内部、黄色いソファが隅に置かれていた。バッグなどの荷物をちょっと置いて中身を整理したりするのに便利そう。
地下2階のフロアマップ。
真ん中がアリーナとも呼称されていた「大体育室」。先ずは壁沿いに周りを歩いてみる。
地下2階から、メインエントランス側の見上げ。
「大体育室」が見下ろせる”バルコニー”が、1階の通路から突き出している。1階からのアリーナ見下ろしが下の画。
足下に注目。波打っている壁の意匠がわかるだろうか。

下の画像は地下2階、フロアのコーナー部分も同様の波形。
床材は地下1、2階共に、柔らかい風合いが特徴の浮造り(うづくり)ホワイトオーク。
地下2階「トレーニング室」。
万が一、子供らがRCの柱にぶつかってしまう場面も想定して、柱の角は思い切って面取りされている。

「小体育室」と「武道場」は後述。地下2階フロアを一周したところで「大体育室」の内部へ。
地下2階「大体育室」。
バレーボール、バスケットボールコートが1面とれる広さ。ブルーの床(長尺弾性シート)に引かれた、赤、白、黒、 緑、黄色のカラフルな競技用ラインが鮮やか。
見学会冒頭、こちらで事前説明が行なわれ、青木淳建築計画事務所代表の青木淳さんは、建物について以下のように説明した (註:発現内容は意訳)

「4本並んだ銀杏の木を切らない為に、エントランスタワーをなくし、その代案を考えた。先ずは杉並区にお願いして、あちこちのスポーツ施設を見て回った。すると、殆どの体育館で、窓は一日中締め切られ、かつ暗幕で覆われていることが多いとわかった。周辺住民からの苦情の最たるもの=音が外部に洩れないようにするために。かつ、体育館に多くみられるハイサイド窓は、実は開閉にひと苦労することもわかった。設計の初期段階では、開閉式トップライトを考えていたが、”箱(大体育室)”は地下に埋めて”密閉”し、外部から隔絶させる案に行き着いた。区民をはじめ利用者の健康維持と増進を目的とする施設であることが第一なので、四方の観客席はプランから外し、スペースを確保、費用も抑えた。結果として、防音性が格段に上がり、”箱”の外側の”楕円”との間にできた空間をエントランス空間やカフェにあてることができた。」

小中学校の体育館の前を通ると、殆どの確率で聞こえてくるバスケットボールのバウンド音、かけ声や声援などが、ここ《大宮前体育館》では全く外に洩れないというから凄い。

「地下を掘り下げたことでコストはかかったが、利点もある。地下は夏涼しく冬は暖かく、年間を通して地中温度が安定している。冷暖房費など年間エネルギーコストが抑えられる。また、敷地北側の住宅には、これまで失われていたじゅうぶんな日照を提供できるようになる。そして、この施設が出来たことで、周辺の土地の価値が上がらなくてはいけないと思っている。効果は区の財源となり、長い目でみれば、建設コストは吸収できると考えた。」

成る程。例えば、周辺地域に新しく集合住宅などが建つ場合、販売元がPRチラシに《大宮前体育館》を周辺環境情報として載せることは容易に想像できる。
天井面もろとも淡いエメラルドグリーンに塗装された鉄骨の梁は、RC造の壁の外側には突き出していない。その関係で、例えば1階床スラブのレベルは1つきりではなく、10タイプ以上あるのだが、その構造上はできるだけ目に触れない納まりになっているらしい。
地下1階フロアマップ。 1階から階段を降りてきた場合、長い廊下の突き当たりに「プール」の受付が置かれている。
見学時、プールには利用者がいて撮影禁止だったので、以下テキストオンリーにて。
「プール」は水深1.1メートル、3コース+ウォーキング専用が1コース。幼児用プールとジャグジーもあり。利用者の健康増進が計れる範囲内での仕様とした。天井まで最大7メートルもある吹き抜け空間には、カーテンがかかった上階の窓ガラス越しの光と、天井面にバウンドさせた照明の光があわさって、柔らかく水面上に落ちていた。
プールサイドの床はノンスリップ仕様。円形(親指と人差し指でマルをつくったくらいの大きさ)の青いモザイクタイル張り。フリーハンドで描いたような形状、3種類を特注で焼いた。


下の2枚の画像は「プール」の上層、地上1Fに位置する部屋の内部。
上の画像は「多目的室」、下は「キッズルーム」。2室共に、アクリルガラスの窓越しに階下の「プール」が見下ろせる。

「キッズルーム」の軽やかなカーテンは、スパッタリング技法で制作された特注のアルミ蒸着カーテン(制作:安東陽子デザイン)。
「プール」の照明は、RC柱の途中に台座を設け、その上に既製の大型メタルハイドランプ数個を据え置き、投射は斜め上に向け、天井面で光をバウンドさせている。器具を天井から吊るしていないのは、震災以降に竣工する公共施設として、天井と照明まわりの安全確保が特に求められ、メンテナンスのしやすさも重要視された故である。
天井付近の壁は、小学校の体育館などでよく使われている吸音材を四方にまわして、銭湯などでよく発生する反響音を抑制している。

この2室が入っているのが、先ほど見た、敷地の北に位置する、小さい方の楕円棟である。
こちらの棟の屋上には、2011年の震災後に追加となった太陽光パネルも設置されている。震災後はプランの見直しが必要となり、また鉄筋の値が高騰するなどして苦労したが、大枠の予算を守った。プロポーザル開示から竣工まで、5年8か月を費やした《大宮前体育館》におけるスタッフの奮闘ぶりは、「大宮前体育館現場事務所のブログ」を読むと窺い知れる。

地下1階に説明を戻す。
地下1階「武道場」(中央に立つ人物は、青木淳建築計画事務所所員のSさん)
「武道場」出入口付近の見上げ。案内役のSさんに「あれが、ものすごいことになっている床スラブです」と指差されるまで気付かなかった。
同じく、地下2階からの1F床スラブの見上げ。天井のメッシュ仕上げや照明に隠れて、複雑に入り組んでそうなスラブがチラと見える。
地下1階「小体育室」。

見学コースもいよいよラスト。階段を使って屋上へ。緑化された「屋外運動広場」を見に行く。
1階の階段付近。
建物の構造上の変化に伴って、屋上(R階)に続く階段の仕様が、ウッドの踏み板と手摺から、鉄骨階段(淡いエメラルドグリーンに塗装された部分)に変わる。

階段を昇りきった時、目の前に広がった景色と伴う開放感に、殆どの見学者から「おおー」と歓声があがった。欲を言えば、もっと晴れていれば・・・。
屋上「屋外運動広場」にて。画面右、ベンチに座っているのが青木淳さん。
なお、当初は青木さん自らツアコンを務める予定だったが、見学希望者が多かったため、参加者を3組に分け、所員3氏が分担した。見学ツアーは此処で解散。Sさん、関係者の皆さま、おつかれさまでした。ありがとうございました。
青木さんが座っていたベンチ上の日よけ。
9/25訂正と追記:軍隊のカモフラージュ生地を転用した既製品とのこと。
エレベータ、機械室、屋上ロビーがおさめられたR階の楕円。
芝と植栽以外のエクステリアは、秋になると素晴らしい鮮やさになるという銀杏の葉の色にあわせた。
屋上緑化は当初からのプラン。あえて、原っぱ(青木さんがよく使うキーワード)のような雑多さで、シロツメクサ、高麗芝のほか、フィリフェラオーレア、アガパンサス、シロツメクサ、ツワブキ、ハナニラ、ヘデラへリックス、テイカカズラ等を植えた(現場ブログからのリンク先にある「東京都環境局建築物環境計画書」に拠る)

周囲に高い建物がなく、23区内とは思えぬ大きな空を享受できる《大宮前体育館》の屋上は、小さな子ども連れの利用者が多いとか。オープン3か月半にして、関係者の期待通りに「地域コミュニティの核としての役割を担う施設」となっている。

公益財団法人 杉並区スポーツ振興財団広報紙/PDF(2014.3.2発行)
http://sports-suginami.org/PDF/2014/mysports2014spring.pdf

杉並区《大宮前体育館》施設案内
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/map/detail.asp?home=H05390




+飲食のメモ。
大宮前体育館》の館内にカフェがあるが、見学時は休館日につき定休。近辺にランチ営業をしている飲食店が無さそうなことは、「現場事務所のブログ」のgoogle map、情報充実の「大宮前体育館周辺案内 飲食編」をみてもよくわかる。
http://omiyamae.blog.aokijun.com/2012/07/blog-post.html

イートインコーナーはないが、体育館の東側、荻窪行き関東バスの停留所の前の道を挟んで、小さなパン屋さんがある。エメラルドグリーンの扉が目印の「bakery saki(ベーカリー咲)」だ。
幸運にもこの日、焼きたてで生地パリッパリのクリームパンにめぐり遭う。即、食べる。胃袋に消えてなくなる前に、店にお断りした上で、1枚撮らせていただく。
暑くなってくると、クリームパンを冷蔵庫で冷やしてから食べてしまうのだが、やはり焼きたてに勝るものなし。口いっぱいに拡がる幸福、胃袋の底からこみあげる感動。
たいへん美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

bakery saki(咲)Twitter
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