中川ケミカルのショールームCSデザインセンターにて、企画展「LIGHT CUBE EXHIBITION ひらいて、むすんで ~解体と集合~」が始まった。
出展者のLIGHT CUBE(ライトキューブ)は、グラフィックデザイナーの林映奈氏と、テキスタイルデザイナーの木村順也氏が2001年に設立したデザインユニット。公式サイトのプロフィールに拠れば、国内外の壁紙、テキスタイル企業を中心に、コンサルティング、企画、デザイン制作を行なっている。
今春にはアイカ工業とコラボレーションしたラミネート化粧板のシリーズ「+WONDER(プラスワンダー)」を発表、今年の3月4日から東京ビッグサイトで開催された国際建材見本市「JAPAN SHOP2014」にて初披露。
アイカ工業ニュースリリース(2014.3.31)
http://www.aica.co.jp/news/products/2014/05/-wonder.php
アイカ工業ニュースリリース(2014.3.31)
http://www.aica.co.jp/news/products/2014/05/-wonder.php
本展は、LIGHT CUBE が既に布(テキスタイル)や建材で展開しているデザインを、中川ケミカルのカッティングシート(CS)で表現したらどうなるか? という企画展。
会場の床を覆っているのは、 LIGHT CUBE が2011年に発表したシリーズ「LIGHT CUBE TEXTILE」のひとつ「BUBBLE FLOWER」。床の青いドットは、レーザー墨出し機で貼る位置を決めてから、一枚一枚手で貼っていった。
会場の床を覆っているのは、 LIGHT CUBE が2011年に発表したシリーズ「LIGHT CUBE TEXTILE」のひとつ「BUBBLE FLOWER」。床の青いドットは、レーザー墨出し機で貼る位置を決めてから、一枚一枚手で貼っていった。
会場では、正方形のボックスに張られたテキスタイル作品「+WONDER」と、厚さ約10ミリのガラスパテーションの裏と表面にCSを貼って、再構築された作品があわせて並び、対比できるようになっている。
メラニン化粧板で表現された「MAGIC BIRD」は、白い地に黄色のランダムな格子模様、プラス赤い線で小鳥達が描かれているが、本展の為に制作されたCS仕様の作品では、独特の透明感が生まれている。
メラニン化粧板で表現された「MAGIC BIRD」は、白い地に黄色のランダムな格子模様、プラス赤い線で小鳥達が描かれているが、本展の為に制作されたCS仕様の作品では、独特の透明感が生まれている。
「BUBLE FLOWER」も同様。ガラスパテーションの裏と表の両方から異なるCSを貼ることで、テキスタイル作品にはない透明感が生み出された。
上:「ICY WATER」、下:「NOCTURNE」
視る角度によって、作品の表情が変わり、受ける印象もそれぞれ違ってくるから不思議。
視る角度によって、作品の表情が変わり、受ける印象もそれぞれ違ってくるから不思議。
この「FOUNTAIN」などは、左側の箔押し作品(テシードの壁紙)と、CSで再構成した作品とでは、これまた表情がまったく違う。
CS作品の斜め方向からの眺め。
渦巻き模様のドットひとつひとつに、ボコボコと立体感が出て見える。
渦巻き模様のドットひとつひとつに、ボコボコと立体感が出て見える。
ガラスパテーションの裏側にまわって眺めると、また印象がガラッと変わる。立体感が薄まり、全体的に透明感がある。
CS仕様の「FOUNTAIN」は、表側を金(ゴールド)のミラータイプのCSカッティング貼り、裏側をディープゴールドのCSカッティング貼り、使っているCSはゴールド系の2色のみ。角度によってドットがズレて見えることで、3次元的な面白い仕上がりに。
CS仕様の「FOUNTAIN」は、表側を金(ゴールド)のミラータイプのCSカッティング貼り、裏側をディープゴールドのCSカッティング貼り、使っているCSはゴールド系の2色のみ。角度によってドットがズレて見えることで、3次元的な面白い仕上がりに。
施工はいたってシンプル。滝をイメージした「WATER FALL」も同様に、2種類の装飾用シートで構成されている。
これまでCSDCで行なわれてきた企画展では、CSDCの空間をデザインし、最近では《巣鴨信用金庫》の店舗デザインを立て続けに手掛けて話題のエマニュエル・ムホーさんによる「kaleidoscope」展、2009年にミラノ・サローネで発表したインスタレーション作品「MEMENTO」で注目され、宝飾店「4℃」やLoft各店の店舗デザインを手掛けているトネリコによる「SNOW」展、《ザ・ペニンシュラ東京》の内装をはじめ国内外の高級ホテルや飲食店などの空間デザインやプロダクトデザインで知られる橋本夕起夫氏による「サビ化!」展など、建築家やデザイナー、あるいは写真家の太田拓実、青山裕企氏とのコラボレーションはあったが、テキスタイルの分野で活躍するデザイナーとの恊働展示は初めて。「CSの新たな可能性が拡がった」と中川ケミカルのスタッフは語る。
会期は会期は2014年9月12日まで、入場無料。開館時間や休館日など詳細は、下記CSデザインセンター公式サイトを参照。
中川ケミカル CSデザインセンター
「LIGHT CUBE EXHIBITION ひらいて、むすんで 〜解体と集合〜」
http://www.csdc.jp/event/2014/06/-light-cube-exhlbition.html
会期は会期は2014年9月12日まで、入場無料。開館時間や休館日など詳細は、下記CSデザインセンター公式サイトを参照。
中川ケミカル CSデザインセンター
「LIGHT CUBE EXHIBITION ひらいて、むすんで 〜解体と集合〜」
http://www.csdc.jp/event/2014/06/-light-cube-exhlbition.html
+飲食のメモ。
CSDCに向かう途中。京都鴨そば専門店「浹」にて、温かい「鴨そば」(税込み 980円)をいただく。京都の青ねぎ仕様は久しぶり。
CSDCに向かう途中。京都鴨そば専門店「浹」にて、温かい「鴨そば」(税込み 980円)をいただく。京都の青ねぎ仕様は久しぶり。
夜の部は、日本酒と一緒に食べたらさらに美味しいと思われるメニューが揃っていた。茹で上がるのを待つ間、塩のきいた揚げ蕎麦がサービスされ、呈茶も最初に冷たいお茶、食べ終わったタイミングで温かいお茶が出され、恐縮。
おいしゅうございました。ごちそうさまでした。
京都鴨そば専門店 浹(あまね)
http://amane.lolipop.jp/wp/
おいしゅうございました。ごちそうさまでした。
京都鴨そば専門店 浹(あまね)
http://amane.lolipop.jp/wp/