報道:パッシブデザイン住宅 今昔

7月15日(火)WBSオンエア
特集:自然の力で冷やす街/パッシブデザイン
ミサワホーム、東武鉄道、岐阜工業高専の町家リサーチなど。

◇ ミサワホーム
関東地方で最も暑いとされる熊谷市において、73戸を放射状に配置した宅地開発。東端の計画緑地から西側の宅地に流れ込む風や、足湯ならぬ”足水”の気化熱、白い石灰石を含んだ高反射性塗装の冷却効果などを利用して、街全体を-3.5℃冷却させる試み。
註:現場名は出なかったが、「熊谷スマートタウン整備事業」として発表された「エムスマートシティ熊谷PJ」か。
参考:同社ニュースリリース(2012.11.7)


◇ 東武鉄道
野田市で開発中の住宅地において、街路に対して住宅を斜めに配置することで、4戸で共有できる”中庭”(シェアガーデン)をつくり、また風が住宅と住宅の間を通り抜けさせずに住宅の窓から窓を抜けさせることが出来る(註:4家の関係が良好で、その住宅が窓を閉め切っていなければ、維持できる話)。ほかアーバンデッキで空気の中間層をつくり、住宅の中も通風を考慮している。監修は(株)チームネット、代表の甲斐徹郎氏が取材に対応、氏が別に手掛けた個人住宅《緑風の家》の雨戸の通風なども紹介。
註:「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」と思われる。同社ニュースリリースPDF(2014.2.13)

◇ 岐阜工業高等専門学校
建築学科中谷史岳講師指導のもと、岐阜県笠松町で明治25年に建てられた築122年の町家でのリサーチを紹介。道路側から店の間、中の間、奥の間、中庭(奥庭)と続く縦長の町家では、中庭の建具(窓)を開け放つと、室内を風が通り抜ける。空気の流れを風船を使って調査、道路側と町家が密集する内側とでは、風量に大小がある為、中庭から店の間へと空気の流れが抜ける。データをまとめて来年2月の建築学会に発表予定。
参考:同校建築学科サイト~ニュース(岐阜新聞でも掲載あり)
www.gifu-nct.ac.jp/archi/

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