番組視聴:「課外授業ようこそ先輩」伊東豊雄氏@下諏訪町

NHK Eテレ「課外授業ようこそ先輩」に伊東豊雄氏が出演、9月5日、12日の2週にわたって、少年期を過ごした長野県下諏訪町での"課外授業"の様子が放映された。

下諏訪町立下諏訪南小学校6年2組の児童に出された課題は、北の筑摩山地から諏訪湖に注ぐ砂川のほとりに、諏訪湖版の「みんなの家」を建てるとしたらどんな建物がふさわしいかを皆で考えて欲しい、というもの。

今回の仮サイトの隣には、伊東豊雄建築設計事務所設計の元に計画が進む「赤砂崎防災公園化事業」の用地がある。オンエア画面に映った計画絵図面に拠ると、ヘリポートも併設される防災公園は主に「5つの輪(和)」から成る。1.周りに藤棚をめぐらせた直径70mの多目的広場(夏場は盆踊り会場となり、災害発生時には活動拠点にもなる)「緑の輪」、2.バーベキューなどが楽しめる「ピクニック(太陽)の輪」、3.サッカーや野球のグラウンドとして使う「大地の輪」、4.高さ8mの小高い丘の上に展望台を設ける「丘の輪」、5.プレイグラウンド=「子供の輪」が配される予定。

赤砂崎防災公園化事業/PDF(下諏訪町広報誌、2011年4月発行)
http://www.town.shimosuwa.lg.jp/magazine/file/201104P06_P07.pdf
長野日報(2013年11月15日記事)
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=29925


伊東氏はこれらの模型や、来年竣工予定の「ぎふメディアコスモス」の模型も現地に持ち込み、5班に分けた児童らに見せ、1.地元住民へのヒアリング、2.イメージ化、3.作図、4.模型づくり、5.町長へのプレゼンテーションという、プロさながらの段取りを組み、収録に3日をかけて指導した。
出来上がった5つの案の模型は、本格的な建築模型材料が使われ、植栽や人物、自販機やベンチなどの添景付き、カラフルな紙テーブによる美しいペイブメントなど、小学生とは思えぬ出来映えをみせていた。何より、おそらく生まれて初めて建築模型を作ったであろう子供たちが、とても楽しそうだったのが印象的。


課外授業ようこそ先輩」番組公式サイト〜アーカイブ
前編(9月5日オンエア、再放送8日)
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives492.html
後編(9月12日オンエア、再放送15日)
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives493.html