「空想百貨博物館」@新宿伊勢丹

伊勢丹新宿店でこの時期恒例の「彩り祭」が8月27日から始まっている。
どこにもない博物館「空想百貨博物館」をテーマに掲げ、独自に6つの「類」を設定。それぞれを象徴する多数のアイテムを、宇野亜喜良氏(1934年-)のイラストが幻想的に彩る。


伊勢丹独自に設定した「類」とは、寡黙類、多忙類、潔癖類、友愛類、虚無類、夢想類の6つ。 それぞれの「類」が会期中、ウィンドーを"Room"として棲息する。

例えば、「寡黙類」の特徴は以下の通り。
鳴き声を発することがほとんどない類。一日の大半をじっと動かずに過ごすものも多い。何かを考え込んでいるようにも見えるため、哲学的なイメージを持たれがちだが、実際には何も考えていないこともある。 ーー以上、伊勢丹 彩り祭/IRODORISAI 公式サイトより引用。

それでは「寡黙類」の"Room"を覗いてみよう。
各ウィンドーにはそれぞれの解説文が添えられている。
解説によれば、クチナシ、亀、さそり座、考える人の4点が置かれていると判明するが、その他の品々が何であるかは不明で、見る者の想像力を掻き立て、謎解きをさせる構成になっている。

続いて「多忙類」の"Room"。
寝る時も含めて一生の間を回遊し続ける「マグロ」、時を刻み続ける「時計」、超高速の羽ばたきで花から花へと飛び回る「ハチドリ」や「蜂」、そしていろんなことを生み出す「手」。
「多忙類」としてウルトラマンのフィギュアもあった。それはもう初代から多忙を極めるヒーローであるからして。
ガラスやグラスなど透明なモノたちの殆どが属するという「虚無類」の"Room"。

伊勢丹で厚かっていそうな香水やソープ類が並ぶ「潔癖類」。不潔を嫌う。
まわりのビルのネオンサインがガラスに映り込んでしまうが、6つの類を観察に行くならマジックアワー以降の夜が良い。
ウィンドーのほか、本館1Fの床や柱まわり、メンズ館も含めた全館で展開中。会期は9月9日まで。

新宿伊勢丹「彩り祭」/ISETAN IRODORISAI 公式サイト http://www.miguide.jp/irodori2014/




+飲食のメモ。
新宿三丁目交差点に面したビルの地下に、地名と「フレンチトースト」でネット検索をかけると、トップにヒットする喫茶店「CAFE AALIYA (カフェ アリヤ)」がある。土日などは階段の上まで行列ができているのをよく見かける。なお、地下1Fにある店内は分煙。
ランチ時は、サラダか本日のスープ(この日は貝殻付きのアサリがごろごろ入ったクラムチャウダー)が選べて、コーヒーがセットつく。ホイップクリームも添えられて880円。
ペーパーレースと花柄のお盆がシブい画です。
甘すぎず、しっとりと好みの味。おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

店の公式サイトなし