ASIA AWARDS 学校作品屋外展示@ 絵画館前 TDW2014

「TDW2014」見学備忘録、続き
屋内の展示会場を抜け、屋外展示作品を超・駆け足で見る。1/3も見られずじまい。


「TOKYO DESIGNERS WEEK(TDW)」の学生作品展(およびヤングクリエイター展は、昨年から国際的な総合クリエイティブアワード「ASIA AWARDS」となり、前者では学校賞と学生賞のグランプリに選ばれた作品は、来年のミラノサローネTOKYO DESIGNERS WEEK in MILANO 2015への出展権を得る。審査結果の発表は10月30日予定。
今年の作品募集テーマは「MY AVANT-GARDE」。さて、アヴァンギャルドとは何ぞや?
5-ASIA AWARDS 学校作品展・学生展
東洋大学 理工学部建築学科(工藤研)
TDW公式サイト出展校紹介page
内と外を反転させた「リバーシブルハウス」。故に家具類が外部に置かれ、屋根の勾配も逆になっている。
内部はガーデンの設え。
用意された踏み台から、内部のガーデンを上から覗き込んだ画。

早稲田大学 創造理工学部建築学科 古谷研究室 「ふ る ま い」
TDW公式サイト出展校紹介page

秀逸なる作品がこちら。
多摩美術大学 環境デザイン学科建築チーム「見えた、消えた。」
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素材はなんと市販のストローのみ。一人あたり:ン万円分×12人=約10万本を使用。作品タイトル通りの視覚効果がみられる。
上の画は、秋の西日を浴びて、内部に居る見学者のシルエットが映し出されている状態。ポイントはそこではない。
内部に入る。画面中央部分に注目。外の景色が"透けて"みえている。
角度によっては、ストローの穴を通して外の景色が見える。つまり、その逆もありうる。壁厚は、メイン通路側の蛇腹壁は65ミリ、フードコート側は100ミリに設定。
作り方:型に直径6ミリのストローを敷き詰めて、先端を整え、ヒートカッターで不要な部分を切り落とし、つくったブロックを積み上げて、壁をつくる。固定のために少量の接着剤は使うが、ブロックの繋ぎ目はアイロンで熱を加え、強度を高めて完成。
蛇腹壁(壁厚65ミリ)のエッジ部分。壁を見ながら中と外と歩き回ってみると、視覚効果が様々に得られて面白い。

日本大学 生産工学部創生デザイン学科「誕生のカタチ」
竹材のドームを覆っている素材はウレタンフォーム。夜はライトアップされるとのこと。

女子美術大学 芸術学部 デザイン・工芸学科 プロダクトデザイン専攻「雫の道」。
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同大学は、8-9月に開催された「新宿クリエイターズ・フェスタ」の学生アート/空間デザイン部門コンペディションで最優秀賞を獲得していた。聞けば、受賞学生らと専攻も同じ後輩諸君が今回の出展者とのこと。
ぽっかりと切り取られた青空から落ちて来る、雫="シャワー"。
通り抜けた先に、ムサビの作品が。
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科「傘亭/umbllera tea house」
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最後に見た作品が「傘」だからではないが、屋外展示作品は、例年この時期についてまわる雨風への対策がみられる(初日は晴れたが、設営日が雨に祟られたそうな)。開場時間も最終日を除き夜21時までとあって、夜間は見栄え良くライトアップする作品も。自前の"リーフレット"も凝っていたし、作品の出来に加えてプレゼン力はやはり大事。

これら学生の屋外展示を含め、TDW入場は有料。会期は11月3日まで。詳細はTDW公式サイトを参照のこと。

TDW2014
www.tdwa.com/




+飲食のメモ。
TDW会場内、学生展/屋外展示会場の北側には、2つのフードコート「RED Cafe」が用意されているのだが、初日の夕方は激混みで飲食できず。
看板表示に拠れば、昨年に第1回が開催された料理人コンペティション「RED U-35」の、ファイナリスト4氏が腕をふるう、TDWオリジナルの数量限定ディナーメニューがあるとのこと(要予約)
今年の第2回「RED U-35」は、国内外から355人の料理人が参加。ブロンズエッグ、シルバーエッグ、ゴールドエッグを通過した今年のファイナリスト6名の中から、グランプリ「レッドエッグ」の受賞者が最終日の夕方に発表される。
料理人もクリエイターのうち。

「RED U-35」公式ウェブサイト
http://www.redu35.jp

同 公式Facebook
https://www.facebook.com/REDU35.JP