報道:郵便ポスト改革

10月1日 WBSオンエア
◇ 特集:郵便ポスト改革
日本郵政株式会社とAmazon.co.jpは本日、都内で共同記者会見を行ない、郵送物の最配送防止に向けた施策ー次世代ポストの開発と具体的な普及策を発表した。協力企業として、(株)ナスタの笹川社長も同席した。

日本郵政ニュースリリースPDF「大型郵便受箱の設置普及に向けて」(2014.10.1発表)
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2014/00_honsha/1001_01_01.pdf

Amazon.co.jp プレスリリース(同日発表)
日本郵便およびナスタの2社と物流インフラ構築の向上を目指す取り組みを開始


ナスタは1930年創業、住宅・オフィス関連の建築金物関係を扱う老舗の総合メーカー。ステンレス製郵便ポストの国内シェアは約40%と高く、そこに目をつけたAmazon側から今回の協力依頼があった。
ナスタが製造している標準的なステンレス製郵便ポストの挿入口は、内寸法が33×3cmで、Amazonが書籍発送に使っている受取人不要のメール便梱包(33x3.5cm)より5mm小さい。日本郵政のレターパック(W=34cm)も同様で、完全に中まで入れることが出来ず、世田谷区内の郵便局では約65%が再配達となり、受け取り手にもストレスを与えていた。

打開策として、ナスタでは集合住宅用ポストのデザインを見直し、外寸はそのままで内の仕様を変え、Amazonのメール便が2部まで入るように改めた「D-ALL」を開発。さらには横から差し入れるのではなく縦方向に入れるタイプの、大型郵便物に対応した戸建住宅用次世代ポスト「Qual(クオール)」も開発した。前者は今年11月、後者は12月より販売を開始する。

日本郵政では大型郵便物対応郵便ポストを設置した利用者に対して設置手数料を補助したり、Amazonでも特別会員の年会費を割り引くなど、期間限定サービスを開始。詳細は上記でリンク設定した2社のリリースを参照のこと。

番組では、同社の笹川社長自ら大和リビング(株)を訪問、新商品を売り込み、聞いた意見を早速反映させる様子も伝えた。新型ポストは来春名古屋に竣工する大型賃貸マンション「ささしまライブ24」ほかへの導入が決定している。

近年では東京ビッグサイトで開催される展示会にも出展、ハイセンスなランドリーまわりプロダクト「air series」を展開しているナスタ。社内では徐々に意識改革が進んでいるようだが、物流業界において救世主となるか。

(株)ナスタ ニュースリリース(2014.10.1) http://www.nasta.co.jp/topics/atache/28.pdf


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