ソ・ミンジョン展 設営中@エスパス ルイ・ヴィトン東京

表参道ヒルズ西館地下2Fの「PASS THE BATON 表参道店」ギャラリーで開催中の「トラフのガレージセール(場内は残念ながら撮影禁止、2,000点中既に300点近く"売れて"無くなっていた)会場を見た後で、エスパス ルイ・ヴィトン東京の企画展を何とは知らずに覗いてみたところ、9月13日から「IN SITU-1」を開催中で、11月末完成を目指して立体作品の公開制作が行なわれていた。下の画はその模型。
出展作家は韓国出身で現在はベルリンを拠点とするソ・ミンジョン(MIN-JEONG SEO)氏。五十嵐太郎氏が芸術監督を務めて昨年、名古屋で開催された「あいちトリエンナーレ」に《ある時点の総体III》を発表している(参考:同作品関連fb/制作アシスタントの日々

IN SITU-1」は、ルイ・ヴィトン パリ(Louis Vuitton paris)、ルイ・ヴィトン ミュンヘン、東京の3館共同で開催されるエキシビジョン。パリ会場は先行して6月からアンドレア・バワーズ(ANDREA BOWERS)が、ミュンヘンではシムリン・ギル(SIMRYN GILL)が9月から、3氏とも「in situ(イン・シトゥ=その場で)」作品制作を行なう。
会期25日め(2014年10月9日)17:20頃の会場の様子。

作家は完成までの間、日本に滞在し、制作にかかりきり。会場の様子は日一日、刻々と変わっていく。
会場にはこれから使われる素材があちらこちらに積まれていた。素材は発砲スチロール。これらが後日、どうなるのか。
模型を上から見たところ。

同模型、来場者目線に近い高さ。

制作中の会場内は撮影可。隅には簡易プリンターが設置され、接続可能な機器で撮影した画像は、その場で(=in situ)出力できる。エスパス ルイ・ヴィトン東京では、いつも立派な装丁の図録を来場者にプレゼントしてくれるので恐れ入るのだが、今回は、ページが白くて赤い表紙のまっさらのノートが中に入った、赤いブリーフ・ケースが用意されている。本展のために、クリスティーヌ・アンゴ氏と江國香織氏が書き下ろしたテキストとともに、来場者が出力した会場写真をファイリングできるという、至れり尽くせりの趣向。

作品の完成予定は11月末とのこと。
東京会場の会期は2015年1月4日まで。入場無料。



+飲食のメモ。
この後、カール・ハンセン&サン旗艦店で開催された、ジョー・スズキ氏の出版記念パーティに伺う前の腹ごしらえ(同氏の新刊『名作家具のヒミツ』については、読了後に触れたい)

下の画像の撮影場所は、エスパスLVから目と鼻の先の原宿/神宮前4丁目にある飲食店。
以前はクリーニング屋だった民家をコンバージョンし、昨年夏にオープンしたタイ料理屋「LaiMai(ラーイマーイ)」。この昭和にタイムスリップしたような佇まいと、赤白青のタイ国旗の鮮やかなコントラストに、足を止めずにおれようか。
店内がまたシブかった。手を使わないと上がれない/下りれない急な鉄砲階段とか、頑張ればかくれんぼができるくらいの天袋があったであろう空間とか、竿縁天井とか。いと懐かし。
ガパオを食す前に目玉焼きの黄身を出してみましたの画(生春巻はサービス、たまたまの画)。トムヤンクンが付いて、消費税込で800円。原宿の晩ゴハンとしては破格では。グリーンカレーを目指して再訪を誓う。
営業は最近まで昼が中心で、ガパオやカレーなどその日のおかずから3品選べるプレートランチが950円から、持ち帰り弁当になると少しおトク。
美味しゅうございました。ごちそうさまでした。


参考:WEB MAGAZINE「NOSVIS」の紹介記事
http://nosvis.com/life/lai-mai/



伊藤病院裏手のこの界隈ー表参道から神宮前2丁目に抜ける道沿いは、昼も夜も楽しい店が多くて歩いていて気持ちが良いのだが、ここ1年ほど足を踏み入れていなかったのだと、「フライング タイガー コペンハーゲン(Flying Tiger Copenhagen)表参道ストア」開店1周年アニバーサリーの店頭ポスターを見て知るに至る。うかつ。