「Komorebi at CONDE HOUSE」@西新宿

西新宿のカンディハウス東京で開催中のデザインイベント「Komorebi at CONDE HOUSE」を見に行く。4日が会期最終日。
カンディハウスは1968年設立、翌年創業の家具メーカー。 同社の主力製品である「tosai LUX(トーザイ ラックス)」のデザイナーで、ドイツデザイン界を代表するペーター・マリー氏(1936-)が、「ケルン国際家具見本市」で発表した家具コレクション「Challenge(チャレンジ)」に新作アイテムが加わり、西新宿にある同社のショップ:カンディハウス東京で披露されたことに関連して開催された。

タイトルの「Komorebi」とは"木漏れ日"のこと。皮革張りのソファやチェアーを製造する過程で出る端材からカットされた"木の葉"ー全国のカンディハウス社員がせっせと作った"革(レザー)の葉"、その数なんと約15,000枚が、会場の床に根を張り、大きく枝を広げたようにも見え、自然豊かな森の情景を浮かび上がらせる。本社がある北海道旭川市の隣町に社有林を保持している同社ならではの美しいインスタレーション。
色づいたような"葉"の色数は約20。同社がラインナップするレザーから厳選された。
木の葉は時おり微小に揺れて、葉の間から差し込む光も揺れる。風を送ることによって起こる効果まで考えられた、さりげなくもリアルな演出。会場入口や場内の白い壁に落ちる葉の影のかたちに至るまで、調光も計算されているという。場内にはBGMが静かに流れ、Aesopのアロマオイルも仄かに香る。五感で鑑賞する展示。
しゃがんで"根元"を見てみると、テグスが複雑に組まれており、細部にいたるまで調整されていることわかる。
今回のインスタレーションを担当したのは、伊勢丹、Aesop、VIA BUS STOP などの商業空間やアートワークのデザイン・ディレクションを手掛けている松村和典氏Firm.

実際の太陽が沈んだ夜間は、日中とはまた違った、さらに幻想的な空間になるとのこと。
会場では、「Challenge」の新作:ダイニングのアームチェアーや、突き板をランダム貼りしたテーブルと、リビングアイテムを発表。さらに、イベント期間限定色(ブラック)のチェアー類も展示された。
Komorebi at CONDE HOUSE
会期:2014年10月24日-11月4日(11-20時、水曜定休)
会場:カンディハウス東京
入場無料

カンディハウス(CONDE HOUSE)
www.condehouse.co.jp/

上記イベント終了後、カンディハウスは今秋11月26日から《東京ビッグサイト》西ホールで開催される「IFFT/interiorlifestyle living 2014」において、旭川ブースでの定例出展のほか、アトリウム特別企画「THE HOTEL」にも出展する。共に「Challenge」シリーズからダイニングおよびリビングモデルの最新作、システムソファー「MOLA LUX(モーラ ラックス)」を展示。一部では今回のようなデコレーション演出も。

下記国際見本市のアトリウム企画展示THE HOTEL」では、カフェ「Long Long Table Cafe」に協賛各社から80脚もの名作椅子が用意され、FUGLENのコーヒーも味わえるとのことこちらも楽しみ。

2014年「IFFT/Interior Lifestyle Living」リリース
www.ifft-interiorlifestyleliving.com/common/pdf/20141022.pdf

カンディハウス東京の特別展示の帰り際、なんと「お土産」=革の葉っぱをいただく。黒のレザーのこちら、贅沢にもコースターとして使ってみる。置いたカップの底が滑らないし、おさまりが良い。
カップは山野千里さんのやきもの。かれこれ10年くらい前に、西新宿にあったINAXガレリアセラミカの器展で購入した愛用品。

どちらもおいしくいただいております。ごちそうさまです。