シンポジウム「大人世代のコンパクトライフを考える」@OZONE

西新宿のリビングデザインセンターOZONE 3F OZONEプラザで開催中の企画展「GOOD OVER 50's 都市型コンパクトライフのススメ展 二人暮らしの50m2」の関連シンポジウム、題して「大人世代のコンパクトライフを考える」を聴講。
上の画は、6名の登壇者のうち、四番手でプレゼンした末光弘和氏(末光陽子氏と共に(株)SUEP.代表取締役)。本展では1/1のリアルサイズで、"50m2(平米)の住まい"を提案した(インテリア提案は荒井詩万氏)

ここでいう"大人世代"とは、ざくり40代以上を指している。最初に登壇した土谷氏いわく「40代は人生の折り返し」地点。65才定年をひとつの区切りとするならば、以降の人生を計画するのに良い時期であるとし、より豊かな暮らしを育むにはどんな可能性があるかを考えるシンポジウム。6名が持ち時間15分でプレゼンした後、休憩を挟んで、パネルディスカッションに入った。

第1部の登壇順に敬称は略。
ファシリテーター:
土谷貞雄(建築家・暮らし研究家/株式会社貞雄 代表、1960生まれ)
パネリスト:
小野由記子(インテリアデザイナー/一般社団法人ケアリングデザイン 代表理事)
嵯峨生馬(ソーシャルクリエーター/NPO法人サービスグラント 代表理事、1974生まれ)
末光弘和(建築家/SUEP.代表取締役、1976生まれ)
西田恭子(リフォームプランナー/三井のリフォーム住生活研究所 所長)
小泉誠(デザイナー/Koizumi Studio 代表、1960生まれ)


昨年3月に開催された「HOUSE VISION」の企画コーディネーター、「自分はシニアではない」と思っている圧倒的多数の人々に「caring-design」という考え方・生き方の啓蒙および実践的活動を行なっているインテリアデザイナー、「pro bono(プロボノ)」の草分け的な活動をしているNPOの代表、本展1/1モデルハウスの設計者、ハウスメーカーのリフォーム研究部門の長、東京郊外の"コンパクトシティ"に27年住み続け、ほぼ職住一致の日々を営んでいるデザイナー、という構成。
SUEP.による模型展示「地域に対して開かれたネットワーク型集合住宅」 S=1:100

末光氏が提案した今回の「地域に対して開かれた」モデル案は、複数の竣工物件で体験したことの発露でもあることが明らかに。その一方で(自分はシニアではないと思ってる[笑]という)小泉氏が、討議の場として敢えて投げかけた個人的感想が象徴していたように、好み、デメリット/メリット、プログラムの成否は表裏一体。キャリアも年齢も異なる諸氏から様々な意見が出たように、考え方も住まい方も、解も人の数だけ在る。では、自分はどうしよう? そのことを「考えさせられる」きっかけになったことは間違いない。
展示模型(S=1:50)画面手前から時計周りに「UNIT TYPE D」、
1/1になっている「TYPE A」、右上はメゾネット仕様

会場からの質疑応答を受ける時間でもあれば、さらに様々な意見も聞けたかもしれないが、時間いっぱい使って閉幕。個別質問はシンポジウム終了後に用意された懇親会にて。



+飲食のメモ。
シンポジウムの後、懇親会あり。 展示会場に隣接する「ザ・コンランショップ カフェ 新宿店」によるドリンクとフィンガーフード。
見た目もきれいで、おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

聴講に来ていたトネリコの増子さんと、小泉誠さんが履いていた靴がおそろいだった、という画。

なお、同館7FのCLUB OZONEスクエアでは、「これからの住まいと水まわり ーシニア世代も安全・健康に暮らすためにー」も11日まで開催されている(休館日および開館時間は下記に同じ)
会員専用フロアでの展示だが、当日入会できる無料会員制度もあるとのこと。詳細は会場または3F総合受付で確認を。

都市型コンパクトライフのススメ展」の会期は11月11日まで(水曜休館)。オープンは10:30-19:00。


「GOOD OVER 50's  都市型コンパクトライフのススメ展  二人暮らしの50m2」
www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1736.html