映画鑑賞「ベイマックス」

昨年暮れから公開中のディズニー・アニメ最新作「ベイマックス」を観る。
この映画の原題は「baymax」ではなく「Big Hero 6」であり、アメコミの原作が大元にあることをチラと踏まえておくと、本作の日本向けPRにもしも染まっていた場合、後半のマーベル的な展開に多少の違和感を覚えずに済むかもしれない。
建築的見どころは架空都市「サンフラントウキョウ」の街並造形。

昨年11月にNHKで放送した特集「魔法の映画はこうして生まれる -ジョン・ラセターとディズニー・アニメーション-」でも、デジタル職人による超こだわりのワザの一端を紹介していたが、登場人物達の背景として、細かく書き込まれたそれらは一瞬で流れさってしまう。観ながら、ロケハンは有楽町駅付近か?と思わせるカットもあったが、全体的に「ブレードランナー」からダークさと妖しさが消えて、「ダーティ・ハリー」の名シーンや日本のロボットアニメへのオマージュもみられ、トータルとしてディズニーの色に一新されたような印象。この作品のアトラクションが舞浜の某王国辺りに出来たらなぁ。
随所で笑わせ、ドキドキハラハラと手に汗握らせ、やはり泣かされもする、ディズニー王道の102分。

「ベイマックス」ディズニー公式サイト(日本語版)
www.disney.co.jp/movie/baymax.html