OZONE開館20th記念イベント「住宅と暮らしの20年」

西新宿のリビングデザインセンターOZONE 7Fのリビングデザインギャラリーにて開催中の企画展「JUTAKU Timeline エレメントからみる住宅の可能性」を見る。
会場は1軒の住宅を模している。展示には住設メーカー10社が協賛、数室に仕切られた空間展示と共に、サイディング、フローリング、コンロ、壁装材、カーペットなど11の住宅エレメントそれぞれの「○○の20年」が要所で解説されている。
企画協力・会場デザイン:青木弘司(青木弘司建築設計事務所
グラフィックデザイン:SPREAD

本展は、2014年7月9日に開館20周年を迎えた同館の記念企画「住宅と暮らしの20年」の連動企画。1月31日から連続して開催される計3回のシンポジウムとあわせて、改めて住宅と暮らしを考えるというもの。
左右に開かれた白い玄関ドアから会場に入ると先ず、この20年間に住宅業界に起こった出来事のタイムラインがまとめられている。5つのカテゴリーに分けられ、とても勉強になる。年表下のテキストは、倉方俊輔、島原万丈、三浦祐成の3氏の寄稿。
1994年の主な出来事からひろうと、第6次マンションブーム、恵比寿ガーデンプレイス開業、『10+1』創刊、とある。旧INAX出版『10+1』は2008年のNo.50を境に紙媒体からウェブに全面移行しており、ネット媒体の構隆盛と、建築雑誌を長く出し続けることの難しさを痛感させる。

会場の奥、書斎の展示。背面に「ロールスクリーンの20年」解説あり。
デスクの上に置かれた照明スタンドなど小物類は、実際の製品を白く塗装したディスプレイ。
ダイニングルームのテーブルや、キッチンの上も同様(パンなどは実物ではなくサンプル品)
会場の右奥の廊下の突き当たりは水まわり空間。TOTOのハーフユニットバスが入っていた。左側、木のドアの先は主賓室。内装ドアにも20年ーそれ以上の歴史がある。
壁装材、カーペットの20点展示の奥の小部屋(クローゼット)は「建築家が選ぶ日本の住宅20年」のコーナー。住宅模型5点を展示し、出展した若手建築家のコメントと共に今後の住宅像を展望する。
リビングデザインセンターOZONEがオープンした時は20才前後だった、1971〜77年生まれの建築家である鈴木謙介(鈴木謙介建築設計事務所)、長崎辰哉(アトリエハレトケ)、伊藤暁(伊藤暁建築設計事務所)、猪熊純(成瀬猪熊建築設計事務所)、青木弘司(青木弘司建築設計事務所)各氏の自作模型に、それぞれが影響を受けた住宅建築ー坂本一成、五十嵐淳、手塚建築研究所などの作品に対するコメントが添えられる。

企画展「JUTAKU Timeline エレメントからみる住宅の可能性」会期は2月10日まで。
この後、1Fギャラリー1で聴講した連動シンポジウムの第1回「これからの住まいに本当に必要な機能と技術を考える」には、本展にも寄稿している三浦祐成氏をファシリティターに、難波和彦氏、構造家の播繁氏、藤村龍氏が登壇。2月7日には第2回「住まいのかたちにプロは要るのか? ~住宅の価値をあらためて考える~」、3月17日には最終回「暮らしと仕事とデザインのかかわり」が開催される(定員制、有料、交流パーティあり)。詳細は公式サイトからイベントページを参照。

リビングデザインセンターOZONE
www.ozone.co.jp/




飲食のメモ。
同館・新宿パークタワーには「パークハイアット東京」が入っている。41Fにあるラウンジ、オールデイダイニングは眺望および雰囲気抜群で素敵なのだが、この時間帯は1F デリカテッセンへ。ケーキ、パン、総菜など全てのデリが50%OFFになる、文字通り"ハッピーアワー"は閉店直前の平日のみと認識していたのだが、この日(土曜)の18時過ぎ(上記シンポジウムの休憩時間)に立ち寄ると、シアワセ時間の真っ最中、ショーケースの中も残り僅か。
レタス+タマゴ+サーモン+オニオンの四段重ねによる「クロワッサンサンド」(通常税込価格700円)と、あれば絶対に買う「マッシュドポテト」(通常300円)をテイクアウト。帰宅後にクロワッサンのみ軽くトーストし直して食す。うんまい♪ クリーミー&ガーリックフライ付きのポテトは云わずもがな。自作ではかなわぬ高級ホテルの味。
とっても美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

パークハイアット東京「デリカテッセン」
http://tokyo.park.hyatt.jp/ja/hotel/dining/delicatessen.html