ファミリア×鹿児島睦|器から飛び出す図案展 @ familiar GINZA

銀座8丁目にある familiar GINZA にて、アーティスト鹿児島睦氏とのコラボレーション「familiar☓Makoto Kagoshima 器から飛び出す図案展」が始まった。
familiar は今年創業65周年を迎えるベビー・子供服の高級ブランド。昨年の秋、銀座ニューメルサの地下1階から同8丁目8-8にある銀座888(スリーエイト)ビルに移転、リニュアールオープンしている。

新たな銀座旗艦店の1Fにはイベントスペース「CUBiE」が開設され、オープニングイベントとして「ニコライ・バーグマン×familiar」、続くクリスマスシーズンには「北川一成×familiar」などが開催されてきた。今回の「器から飛び出す図案展」では、新商品のお披露目も兼ね、店全体を使ったインスタレーションとなっている。
初日の夜には、鹿児島氏によるライブペインティングも。銀座・中央通りから見える店内のガラスにユーモラスな動物や魚、可愛らしい植物などが描かれた(上と下の画、両側から見たところ)
陶芸作家として知られている鹿児島氏。北青山「doinel(ドワネル)」での「鹿児島睦の図案展2014」において昨秋、ファブリック作品を発表しているが、アパレルメーカーから商品として販売されるのは今回が初めて。ファミリアのために描かれた図案をもとに、新テキスタイル「Giocoso(ジョコーソ)」と「Animato(アニマート)」が誕生。「いつもよりはっきりとわかりやすい線を描くことを心掛けた」という(フライヤー掲載の作家インタビューより)
鹿児島氏が描いた図案を、テキスタイルとしてどのように表現するか、レイアウト、色、素材などの構成は、作家と作品を熟知する、前述・青山での図案展のメンバーとほぼ同じチームが手掛けた。

主催:(株)ファミリア
企画・プロデュース:doinel / biotope corp.
アートディレクション:前田景
空間構成:設計事務所ima
ライティング(Jpurnal):衣奈彩子
PR協力:デイリープレス(2015.2.9配信リリース.PDF
1F店内から、中央通りエントランス方向の見上げ。2色展開の「Animato」が片側ずつ張られたバナーが、天井から大きく吊るされている。
1Fと2F店舗を結ぶ階段途中からの見下ろし。初日の夜に開催されたオープニングレセプションは大盛況。
会場構成は設計事務所ima(小林恭+小林マナ)が担当。 1Fフロアは新作テキスタイルを含めて森に見立てられ、その森の中を作品から"飛び出した"動物たちが行進し、2Fのショップへと来場者を導いてくれる。
鹿児島さん画によるダンボールアートがそこかしこに。
2Fショップ。
オリジナルファブリックを使用したベビー・子ども用品のほか、大人も持てるバッグやポーチ、クッションカバーなどがラインナップ。
2Fの壁にも鹿児島氏によるウォールペインティングが。
カウンター上:「Animato(アニマート)」のバッグやポーチなど。
商品名の「Giocoso」は"楽しげに"、「Animato」は"生き生きと"という意。共にイタリア語の演奏記号で、「花が踊っているようなデザイン(図案)」からイメージされている。これらのテキスタイルを身につけ、インテリアを使ってくれる人が、そんな気分になってくれるように、という作家の願いが込められている。
2Fショップエントランス付近の床に、肉球動物の足跡が!(=ファミちゃんの足跡とのこと)
なお、リニューアルオープンした際の店舗デザインは、インテリアデザイナーの植木莞爾氏カザッポアンドアソシエイツが担当。
familiar☓Makoto Kagoshima 器から飛び出す図案展」は4月1日まで(定休日なし)。オープンは11-20時、入場無料。
会期中のイベントやワークショップについては familiar公式facebookで告知あり。

familiar(ファミリア)facebook
https://www.facebook.com/familiar1950




+飲食のメモ。
オープニングレセプションでは、料理家たかはしようこさんが用意したフードがカウンターを華やかに飾った。
おいしいのはもちろんのこと、彩りまでが素晴らしい。
器は鹿児島さんの焼きもの。美しい食材たちと互角の勝負。
とっても美味しゅうございました。ごちそうさまでした。
なお、たかはしさんは品川区荏原(最寄り駅は東急目黒線西小山駅)でフード・アトリエも主宰している。週末不定期で「エジプト塩食堂」も営業中。営業日や時間など詳細は下記公式サイトで告知。

「エジプト塩食堂」
http://s-s-a-w.com/