報道:WBS視聴メモ 〜 ニッポンとロンドンの最新住宅事情

2月10日(火)WBSオンエア
2月10日はふとんの日、ニットの日、そして二世帯住宅の日でもあるという旭化成ホームズが40年前に提唱)
ニュース:“二世帯”ブーム到来か
右肩上がりだった同社の二世帯住宅竣工数は、地価下落でいったん下降したが、数年前から回復の兆しが。番組では、渋谷の展示場に展示中のへーベルハウスブランドによる3階建て二世帯向けモデルハウスを紹介。1階は親世代、3階に子世代が居住し、中間の2階は子ども部屋を配して両家の"バッファーゾン"に(かつ、単身者向けに「妹の部屋」なる1室を設け、"2.5世帯住宅"と同社では呼称。この周到な用意に思わず苦笑)。旭化成ホームズ 二世帯住宅研究所所長は「これからは家族間の協力・交流関係がテーマになる」とコメント。
回復の追い風となっているのが、低金利、二世帯住宅が享受できる相続税の改正。
賃貸住宅では同居に準じた"近居"の例も。築40年で階段のみEV無し、UR都市機構 虹ヶ丘団地では、若い子世代がおそらく上の階に、1-2階に親世代が住んで、行き来し合う住まい方を提唱(昨秋、リビングデザインセンターOZONEで開催されたシンポジウム「大人世代のコンパクトライフを考える」において、三井のリフォーム住生活研究所所長がやはり近居・隣居の実例について触れていた)。若者を意識したカラフルな内装コーディネートはIKEAイケア・ジャパンUR都市機構が展開する「イケアとURに住もう」によるコラボ例。

番組ニュース動画(アーカイブ保存期間のみリンク有効)
www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_84070/

首都圏に加え愛知、福岡で展開すると発表したUR都市機構 記者発表PDF(2015.2.10)
www.ur-net.go.jp/press/h26/ur2015_press_0210_ikea.pdf



2月9日(月)WBSオンエア
ニュース:ロンドン住宅最新事情
ロンドン中心部にあるハロッズの向かいに建つ集合住宅改装中の1室にカメラが入る。日本顔負けの11平米(3.3坪)の狭小住空間の1か月の家賃は日本円で約28万円! それでも「工事が完成すればすぐに埋まる」と不動産屋は楽観的。また元レストランで売却先を待つ150平米(45.3坪)のテナントフロアに、警備員を兼ね光熱費込み約9万3000円/1か月の家賃で仮住まいする28才の男性も。「ロンドンに長く住み続けるには特殊な方法を見つけなければならない」と云う。築100年以上の建物が多いロンドンは、観光資源でもある美しい街並を維持してきた景観規制により高層ビルが少ない。余剰の土地も少なく、新築は時間も費用もかかるため、住宅需要と供給のバランスが崩れているのが原因。住宅価格は前年比率で20%上昇、ここ40年間ではなんと43倍に値上がりしている。
今週の番組コメンテーター高田創氏(みずほ総研 チーフエコノミスト)は、住宅で100万ポンド以上の資産家を示す「Homillionaire(ホーミリオネア:Home×millionaire)」なる新語と、自社調べによるロンドン登記所価格の上昇を如実に示すグラフを元に報道内容を補足。N.Y.と東京の一部でも同様の向きがあるが、ロンドンが顕著で、この住宅高騰は当分は続く見込み。中央銀行の緩和により、金融商品としてロシアや中国資産家の投資対象になっているとのこと。

テレビ東京「ワールドビジネスサテライト(WBS)」公式サイト
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