「ライゾマティクス グラフィックデザインの死角」@ggg

銀座界隈のギャラリーで今週・来週で会期が終わる企画展をハシゴする。
先ずは会期6月27日(土)までのギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)第346回企画展「ライゾマティクス グラフィックデザインの死角」へ。

ライゾマティクス(Rhizomatiks)が本展で"素材"として取り上げるのは、日本を代表するグラフィックデザイナー:田中一光、永井一正、横尾忠則、福田繁雄の4氏。会配布物から意訳して引くと「4者には、ひと目見るだけでそのデザイナーだとわかる、確固たる"スタイル"」があり、それは「作品が帯びる"アウラ"と呼ばれるもの」だという。本展では、4氏のポスター作品約3,000展のグラフィックを、配色、構成、感性の3つの要素で解析し、それらの結果と掛け合わせたグラフィック作品を並列展示している。トータルでグラフィックデザインの死角〜創意の根幹〜に迫ろうというもの。

1階の展示:配色〜色彩の鼓動(2015年)
上の画:福田繁雄作品を解析して「立体可視化」し、「配色パターン」を抽出したもの。
なお、本展告知用ポスターも「配色」を視覚化したものである。

地下1階:構成〜画面の骨格〜(2015年)
会場配布物より:グラフィック作品の中で人が視線を向ける(注視)する特徴・領域を定量化しようという展示。モニター画面は各作品のサリエンシーマップ(Saliency Map)をリピート。

地下1階:感性〜意匠の心〜(2015年)
映像は基本パターンがあり、4氏それぞれで色彩が異なるようだ。
音と映像によるこの作品は、後ろで立って眺めて終わらずにベンチに座って視た方が圧倒的に面白かった。視界いっぱいにモニター+プロジェクション画面がひろがった。
1階に戻り、フロア中央に総括的な作品を改めて視る。3つの解析要素×ライゾマティクス=4枚のグラフィック作品である。
展示は一言で「難解」。関係者の解説を拝聴したいところ。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
www.dnp.co.jp/gallery/ggg/