松島潤平建築設計事務所が内装を手掛けたギフトショップ「Le MISTRAL」@広尾

六本木と広尾の中間あたり、外苑西通り沿いにあるギフトショップ「Le MISTRAL」。松島潤平建築設計事務所が内装を手掛けた。正面向かって左側の看板と、右側上部の切り出しのロゴデザインも同じく。先月30日でオープン1周年を迎えた。

通りに面して、長いバンブースティックが入ったボトルがディスプレイされていることもあり、なんとなくフレグランスの専門店という先入観があったが、内外のギフトも併せて取り扱っているのだと、店を訪れて知るに至る。掲げるコンセプトは、"ものを贈ることは人の想いを伝えること"。

店舗スタッフのご協力と許諾を得て、撮影した外観写真2点を掲載。

事務所の作品アーカイブ「Le MISTRAL」に、内観写真とコンセプトなど詳しく載っているが、什器はラワン合板で、ブランドカラーにあわせて濃紺で塗装されている。合板とは思えぬ高級感があり、かつまた狙っているエイジングの効果か、公式写真よりもマットな見た目と手触りがあった。
床、テーブル、什器の上を走っている「15mm幅の白いライン」は、「陳列のためのガイド・グリッドを室内に張り巡らせて、それをそのまま空間の装飾表現とした」とのこと。
なお、上の画では、店内左奥がどこまでも空間が続いているように見えるが、鏡による効果である(などとアッサリと書くと、現地で味わった"空間の抜け感"が台無しか)




+飲食のメモ。
Dr. Vranjes(ドットール・ヴラニエス)のフレグランス、コスメティック、ステーショナリー、インテリア、テーブルウェアなど、幅広いギフトを扱っている「Le MISTRAL」。グリッドで統一された棚には、マリアージュ フレールの紅茶や、和菓子のギフトも。北九州に本店がある入江製菓(株)の金平糖ブランド「いろは屋の金平糖」を店頭販売しているのは都内ではこちらだけ。
抹茶、桃、ゆず、ココア、上の画のブルーベリーなど、味は12種類。約5.5cm角の1箱に50gで消費税別390円と、サイズも価格もお手頃。聞けばなるほど、お年賀やホワイトデーの贈りものとして喜ばれているという。同店のオンラインショップではセット売りだが、店頭では1個から購入できる。なお、味を色で視覚化した小さな箱に収まるリーフレットと、箱に巻かれた白い帯は「Le MISTRAL」側でデザインして付加した。
PC作業の傍らに置いておくと、際限なく口に運んでしまう(深夜は特に)。ブルーベリーの金平糖は紅茶と良く合い、美味しゅうございます。

Le MISTRAL
www.lemistral.jp/