没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展@早稲田大学會津八一記念博物館

没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展が早稲田大学《會津八一記念博物館》で開催されている。会期は今週末8月2日まで。

パリのル・コルビュジエ財団の協力を得て、ル・コルビュジエ(Le Corbusier / Charles-Edouard Jeanneret-Gris、1887-1965)が16mmフィルムで撮影した342点の写真と、18分41秒に編集された動画をみることができる。今のようなデジカメで撮ったそばから画を確認できる訳ではなく、暗室に籠って1枚1枚現像しなければ、意図した構図なのか確認できなかった時代。それでも、当時最先端のカメラを手に、近代建築の巨匠が愛する母や人々、旅行中の船の上や街で目にした一瞬を切りとる姿を想像するのは楽しい。何に興味を向けていたのかを。

館内および会場内撮影禁止。

会場の《會津八一記念博物館》は早稲田大学の図書館として1925年に建てられたもの。以降、2号館として使われた時代には、コルビュジエの弟子である吉阪正隆(1917-1980)が教鞭を執ったこともある。設計したのは今井兼次。それを1998年に同大学理工学術院教授の古谷誠章氏がコンバージョンした(参照元:INAX Renovation Archives 007。古谷教授は本展実行委員会の副委員長も務める。

同館での企画展を見に行くのは2009年の「戦争画の相貌 ―花岡萬舟連作―」以来。
会場には写真のほか、16mmフィルムのケース、コルビュジエ愛用の丸眼鏡も展示されている。左の画・フライヤー裏面のような置き方ではなく、眼鏡のつるを左右とも真っすぐ伸ばした状態で、ガラスケースの中に設けられた少し高い台の上にある。背を屈めると、レンズを通して、向かいの壁の展示写真を眺められる、という仕掛け。
動画「Films et photographies reakises Le Corbusier. 1936-1938」は毎時15分からの上映(再生時間18分41秒)。毎時40分からは「インタビュー 鈴木恂氏」も流れる(再生時間15分)

没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展は8月2日まで(日曜・祝日は休館日だが、本展では開館)。開館10-17時、入館は30分前まで。入場無料。

早稲田大学會津八一記念博物館
www.waseda.jp/aizu/index-j.html




+飲食のメモ。
高田馬場と早稲田の間、馬場口交差点近くにある「茶々工房」にてランチ。
日本茶を取り揃えたカフェで、茶釜の湯で煎れてくれる。夏場に出る「白桃のかき氷」も感動的に美味しい。昼過ぎから夕方にかけて、皿に梅干しなど6種類の具を載せた「おにぎりセット(おにぎりは海苔を巻いた大きめの2個)」と、下記・数量限定「日替わり」が、お茶とセットでいただける。混雑のピーク時は4人掛けのテーブルで相席になる時も。
本日の日替わりは「シラスと枝豆と生姜のまぜごはん」。早稲田キャンパス周辺のデカ盛りを好む諸氏には物足りない量かもしれないが、しっとりと美味しい。夏バテのじぶんにもちょうど良い。ごちそうさまでした。
店の公式サイトがある筈なのだが、表示できないので、WEB「高田馬場新聞」の今年2月10日の記事にリンクを張る。