家をつくろう会議による「家をつくろう展」

文京シビックセンター1Fの展示室1Bにて、家をつくろう会議による「家をつくろう展」を見学。会期は7月5日まで。

家をつくろう会議」とは、前述した建築設計事務所をそれぞれ構える、石井秀樹、杉浦充、都留理子、長谷部勉、村田淳の5氏によって結成されたグループ。家は展示場で選んで買うものではなく、つくりあげていくものではないかと提言し、世の人々にも知ってもらおうと、公式サイトを立ち上げるなどさまざまな活動を行なっている。この「家をつくろう展」もその一環で、開催は今回で4回目。
会場では、建築家と"家をつくる"場合のプロセスーー相談、敷地選び、プランニング、工務店決定などーーを段階ごとに説明。ハウスメーカーの土地付き1戸建てと違い、関係者がひとつのチームとなって、要所のハードルを飛び越えていくような流れになるので、手間はかかるにせよ、家が竣工した時の喜びは格別なものに。
「家をつくろう会議」メンバーがこれまで手掛けてきた住宅の模型。

このほか、参考出展として、日本で知らぬ人はいない有名な一家(磯野家)が三世代同居の建て替え住宅を希望したらーーという仮定のもと、5人が合作した"ドリームハウス"も。
仮サイトは世田谷区桜新町の約50坪。仮施主が長年住んでいる平屋が建つ土地よりも縮小、よりリアル感をもたせた敷地面積で考えた。2階は子どもたちの空間。飼い猫も遊び放題 & 昼寝もし放題な広い屋根の中央には、この家のシンボルである「ちゃぶ台」のような大テーブルを配した。同時に外周が光窓になっていて、下階に光を落とす。
屋根の大テーブルの真下がリビング。円形にフロアレベルを下げ、ちゃぶ台を残した。湯呑みのほかタブレットがあるのが現代風。
ご近所づきあいを大事にし、子どもの友達や親戚、馴染みの酒屋の出入りもあるこの家では、家そのものを大きな縁側として捉え、敷地の内と外をあいまいに繋いでいる。こうしてみると、あの一家はけっこうな資産家かも、と思ってしまうが、それはそれ、ドリームのうち。既存のハコに、家族の暮らし、これから何十年も続いていく一家の暮らしをあてはめるのではなく、その逆から考えて家を考え、つくる。その提案のひとつである。

「家をつくろう展」は明日5日まで。開廊は10-18時、入場無料。「家をつくろう会議」のメンバーが誰かしら常駐するので、詳しい説明も聞ける。

「家をつくろう会議」公式サイトおよびfacebook
www.iekaigi.com/
https://www.facebook.com/aheadndh




+飲食のメモ。
先日、石巻工房の東京ショールーム開きの際
備忘録にも実は立ち寄ったのだが、この界隈まで来たら、菊坂下にあるアップルパイ専門店「マミーズ・アン・スリール」はスルーできない。ドアを開けて入店した瞬間の、焼き林檎とパイの甘い香りには抗えぬ。
ホールは大小サイズ共にお願いすればきれいにカットしてくれる。上の画はカット売りでは消費税込み430円の「アップルパイ」。トースターで温めて、最後にちょっとパイ生地の表面に焼き目をつけるとおいしさ倍増。8年ほど前にたまたま本店前を通りがかって買って以来、ヨソでアップルパイを頼まなくなり、後の予定さえなければ躊躇なくホール買い。
395円の「オレンジパイ」もとっても美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

mammies an sourire(マミーズ・アン・スリール)
http://mammies.co.jp/