「伊東豊雄展 ライフスタイルを変えよう -大三島を日本で一番住みたい島にするために-」@LIXILギャラリー2


大三島(おおみしま)は愛媛県今治市の沖合、瀬戸内海では五番目の面積の有人島で、人口約6,200人が暮らす。本州・広島県尾道市と四国・今治市を結び、2006年に開通した西瀬戸自動車道瀬戸内しまなみ海道の中間に位置する。
本展は、伊東氏が塾長を務める伊東建築塾の塾生有志らが2012年から取り組んでいる「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」の最新を紹介するもの。会場の中央に置かれている変形のベンチは、大三島を模したもの。
しまなみ海道が通り、大三島インターチェンジが置かれているのは島の東側。反対の西側には、今治との連絡船が付く宗方港と、その北側に、2004年に開館した現代彫刻作品を中心とする美術館《ところミュージアム大三島》と、2011年にオープンした《今治市伊東豊雄建築ミュージアム》がある。

同PJは伊東塾の2015年度塾生限定講座カリキュラム(外部講師:塚本由晴、篠原聡子、柳澤潤、安東陽子、金田充弘、迫博司、東海林弘靖、藤江和子)にも組み込まれ、既に開講式、現地合宿が行なわれている(参照:伊東建築塾ブログ
"神の島"とも呼ばれる大三島。大資本に頼らず、今ある美しい自然と景観を損なわずに、島の内外の人びとがゆるやかに集い、交わる小さな場所づくりを大前提としている。提案は、島にふさわしい「みんなの家」や、ワイナリー、交通インフラ、休憩所、宿泊施設、カフェ、インフォメーションセンターなど複数。
これらは島や市から依頼されたものではなく、あくまで塾が独自に掲げたテーマに基づく。
今月3日からは《今治市伊東豊雄建築ミュージアム》にて、前年に引き続き「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト2015」も開催されている。


LIXILギャラリー2での 伊東豊雄展「ライフスタイルを変えよう -大三島を日本で一番住みたい島にするために-」会期は8月22日まで(水曜、8月12日-16日休館)。開廊は10-18時、入場無料。

LIXILギャラリー
http://www1.lixil.co.jp/gallery/