「舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに」@練馬区美

明後日の日曜まで 練馬区立美術館で開催されている「舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに」を観る(場内撮影禁止)
展覧会チケットのビジュアルは1940年の作品《隕石》。戦争まっただ中、椎名町の石材屋からリアカーで練馬のアトリエまで運んだという大理石「紅霰(べにあられ)」と思われる。フライヤービジュアルの《聖クララ》は後年の「砂岩(諫早石)」による彫刻。諫早石による作品にはほのかな着色が見られ、あれこれ試した末の紅茶の残りで染めたと解説文にもあった。

作品の造形美はもちろんのこと、石の肌理、ほか素材感も強烈であった。
今井兼次が設計し、1962年に第14回日本建築学会賞を受賞している《日本二十六聖人記念館》の外部壁面に嵌め込まれたブロンズ像《長崎26殉教者記念像》は、会場出展の4点は同じ型からの複製で、作家の手元に置かれた後に岩手県立美術館に寄贈されたもの。素材はFRP(には見えない!)。会場では26体を施工した大成建設が撮影した資料映像(7分間に編集されたもの)を見ることができる。
参考:[インターネットミュージアム]サイト会場レポート

出展作品の殆どは作家の出身地である岩手の県立美術館から。岩手県美、郡山市美と巡回し、練馬区美でラスト。会期も残り僅か、8月下旬にBS番組「ぶらぶら美術・博物館」で(舟越桂氏のギャラリーツアー付きで)紹介されたとあってか、平日金曜夕方でも混んでいた。入館は閉館30分前までなので、その頃になると会場は空く。

練馬区立美術館
www.neribun.or.jp/museum.html




+飲食のメモ。
館内1階のセルフ式のカフェにて、コーヒーセットをいただく。地元の洋菓子店「どんぐりの木」のシュークリーム付きで消費税込み530円。「やきたて」と云うていたので、おそらくカスタードクリームをその場で詰めて出しているようだ。 閉館30分前にオーダーストップ。
画はピンボケですが、おいしゅうございました。ごちそうさまでした。