東大本郷《ダイワユビキタス学術研究館》+カフェ

昨年5月にオープンしている《東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館》を見に行く。設計は同大学院教授である隈研吾氏隈研吾建築都市設計事務所 代表)
既にあちらこちらのメディアで紹介され、隈事務所サイトの作品アーカイブにも情報が掲出されている作品。1階に入っているカフェがスゴイと聞き及び、釣られる(飲食メモは後述)

本郷キャンパスといえば赤門が有名だが、最短アクセスは春日通り沿いにひっそりと開いている春日門。通りからも見える。14時前に到着したが、既に順光の時間帯を過ぎていた。
春日門寄りの一角に高級和菓子カフェ「厨 菓子 くろぎ」がある。先ずは全景を確認。
館内にあるトイレを拝借した際に目にした掲示によれば、こちらは大和ハウス工業(株)の寄贈で建物(2012.10.3公示 同社リリース
棟の入口付近、見上げ。
構内通路側のファサードをリズミカルに覆っているのは不燃処理された薄い杉板。
北側からの眺め。カフェがある南側から北まで、館内は構道に沿って真っすぐ通路が走っており、自転車が停められていたり、土間のような使われ方をしていた。隣接する産学連携プラザとの間を通って建物の反対側にまわりたかったが、西側にある端から首を伸ばすのみ。懐徳館庭園懐徳園には通常は入れない。
構内通路側とは異なる外観。緑豊かで野趣あふれる懐徳園側からの眺めを意識している。スチールのメッシュに土を吹き付けた、挟土秀平(はさど しゅうへい)氏による左官仕事「透明な土壁」である。
(挟土氏の公式サイトの作品アーカイブに遠景写真3点あり。同氏のブログ「遠笛」の今年4月1日掲出「建築家・隈研吾」と題した記述によれば、隈氏との初コラボは3-4年前、現場は《mesh/earth》と思われる)
来た道を戻ってカフェを目指す。

+飲食のメモ。
「湯島121」としてオープンしていた際、ランチで絶品の「鯛茶漬け」を食べたことがあるが、現在は店主の名を冠した「くろぎ」として看板を出している日本料理店の姉妹店「厨 菓子 くろぎ」。
懐徳園に面して四角く開口が切りとられ、借景になっている。
スゴいなぁ、という言葉しか出てこない見上げ。
ふと、足下を見やると白い煙が。各テーブルに蚊取り線香が置かれている(夏場は猛襲されるのであろう)
ユビキタス棟入口側を向いて着席。
今月いっぱい期間限定の「和栗のかき氷」をセットでいただく。すぐきと落雁、猿田彦珈琲のドリンクから選んだカフェオレがなみなみとつく。シロップは黒蜜と練乳の2種。
アルミ製スプーンには「茂作」と刻印が。京都にある鍛金工房 WESTSIDE33 のものと知る(過日に2代目の仕事風景をテレビで見たが、湯豆腐用の穴あきお玉のカーブを、地金の曲面にあわせた強弱だけで一カ所につき一発叩きで作り上げていた。このスプーンもきっとそうだろう)
美味しゅうございました。ごちそうさまでした。
ガラスで三角形に囲われた店内にもカウンター席あり。できれば時間をとってゆったり 過ごしたい。これからの季節は特に。

東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館
1階「厨菓子くろぎ」
www.wagashi-kurogi.co.jp/