中村拓志×パネライ「Diving Bell」@ DESIGN TOUCH 2015

東京ミッドタウンで16日から開催されるデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」。今年の「Salone in Roppongi」におけるインスタレーションは、建築家の中村拓志氏NAP建築設計事務所が会場デザインを手掛けた体験型展示。

写真は会期前日の内覧会時のもの。2日後の土曜日の午後に前を通りがかると、順番待ちの列ができていた。


「Salone in Roppongi」とは、毎年4月に行なわれる世界最大級の国際家具見本市「ミラノサローネ」で活躍する日本のデザイナーや企業を紹介するもので、今年で3回め(第1回はnendo×大塚家具、昨年は吉岡徳仁氏による「SPARKLE LOUNGE」)
今年の展示は春にミラノで展示されたものではなく、デザインタッチのテーマに沿ったオリジナル。特別協賛は、イタリアの高級時計メーカーであるOFFICINE PANERAI(オフィチーネ パネライ)のブランドイメージ、世界観を表現したもの(詳細:「六本木未来会議」クリエイターインタビューno.59: 中村拓志インタビュー
パネライの創業は1860年、フィレンツェの時計工房に遡る。その技術の良さからイタリア海軍特殊潜水部隊が使う精密機器類や深海用の機械式腕時計を開発、納品してきた歴史がある。会場には最新モデルの展示も(そのうちのひとつを中村氏が左腕にはめていた)
本展のタイトルはかつてDiving Bell(ダイビングベル)と呼ばれた潜水装置に由来する。会場に設置された5つの"潜水球"の中に潜りこむと、六本木に居ながらにして90秒の深海ダイブを疑似体験できる。
1つのブースの中に1名ずつ入って深海を探検する。高さが違うのは大人でも子どもでも、背丈にあわせて楽しめるように。
スチールの球体は川崎の町工場の職人が"へらしぼり"で削り出したもの(註.TV東京『和風総本家』の各種職人特集によく登場する驚異の塑性加工)
ブースに入り、背後のカーテンを締めて、スタート。上の画で赤く染まっている、半球状の投影スクリーンに360度囲まれて一人、不思議な視聴覚体験に"ダイブ"する。中村氏が前述インタビュー記事でもコメントしていたが、体験後に映画「グラン・ブルー」の映像美を想い出した。
Salone in Roppongi 2015」会場はガレリアB1F アトリウム。会期は10月25日まで(「DESIGN TOUCH 2015」の会期中盤で終了するので注意)、オープンは11-21時、入場無料。

Salone in Roppongi presented by OFFICINE PANERAI
www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/2015/entry/entry06.html




過去の飲食メモ。
・会場に面したアメリカンダイナー「Baker Bounce(2015年12月閉店)
・ガレリア1階 ベーカリー「浅野屋(この時期はかぼちゃや栗を使った秋メニューあり)
・ガレリア3階 イタリアン「KNOCK