MARUNI×ALESSI「LIVING HOUSE」+作原文子ディレクション〈mountain morning〉

東日本橋にあるマルニ木工のショールーム[マルニ東京]にて、MARUNI×ALESSI「LIVING HOUSE」が23日から来月3日まで開催される。

ショールーム空間の入口の左右に本物の土が盛られ、植物まで植えられていて、(初日夜のレセプションではコーヒーの香りまでして)サプライズ的な会場構成を担当するのは、スタイリストの作原文子氏。同社の家具、イタリアのハウスウェアブランドであるALESSI(アレッシィ)の製品、さらに作原氏のスタイリングによって、生活者とともに日々呼吸をし、成長を続ける暮らしの空間「LIVING HOUSE(生きている家)」を提案。

今回の「LIVING HOUSE」と会期を同じくして、作原氏が主宰するプロジェクト〈mountain morning〉とのコラボ企画も開催されている。
作原氏はこれまでに20人の写真家と共に"山の朝"をテーマにポストカードを制作、氏のスタイリングによるインスタレーションで、同PJの世界観を具現化するイベントを過去にも開催(恵比寿の[PACIFIC FURNITURE SERVEICE]、[DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY]における特別展「”mountain morning” INSTALLATION by FUMIKO SAKUHARA」)。今年12月12日からは、[代官山 T-SITE GARDEN GALLERY]にて、同会場では約2年ぶりとなる大型展「mountain morning "WHITE"」を開催予定。今回の[マルニ東京]での空間展示は、その予告となるプレゼンテーション。
昨年の今頃は「MARUNI COLLECTION × minä perhonen」と題して、深澤直人氏が2008年にデザインした「HIROSHIMA」の座面に、minä perhonen のファブリック"dop"を張ったモデルを発表。今秋の新作は、米国オレゴン州ポートランドを本拠地とするファブリックメーカー、ペンドルトン(PENDLETON)のテキスタイルを「HIROSHIMA」のアームチェアの座面に張った「マウンテンモーニングエディション」。全14種類、限定100脚のエクスクルシーヴモデルを手掛けたのが、作原氏が主宰する〈mountain morning〉である。

LIVING HOUSE」の会期中、この「マウンテンモーニングエディション」の先行予約を店頭にて受付中。
なお、前述・12月の代官山での大型展「White mountain morning」において、[マルニ東京]はサテライト会場となり、同エディションを限定販売する。
作原氏によるスタイリング。マルニの木工家具、ペンドルトンのテキスタイル、さらに米国ガレージプロダクトメーカー製「ALUMINIUM WORK TABLE」との取り合わせがとても新鮮。
今年の新作を含むアレッシィのハウスウェアの数々。ミケーレ・デ・ルッキの〈Pulcina〉、フィリップ・スタルクが25年前にデザインしたレモン絞り〈Juicy Salif(ジューシー・サリフ)〉の実物(画面の右端)を初めてみた。
イタリアのハウスウェアブランドであるアレッシィと、広島の木工家具メーカーであるマルニ木工は、奇しくも同じ1920年代の創業。
上の画、左隅の丸テーブルの上に積まれた書籍の上、深澤氏が昨年、アレッシィのためにデザインした、ステンレス製ケトル&ティーポット〈CHA〉。
大人と子ども、それぞれに使いやすい高さで、L字にセットされたテーブル。そのまわりにはさりげなく、ジャスパー・モリソンのチェア、SANAAがデザインした"ラビット"のミニも。
あれに見えるは、先週末に見学した「フランク・ゲーリー展」のミュージアムショップで売っていた、ゲーリーのケトルではないか(商品名〈PITO〉、アレッシィにて取り扱い)
投げ込まれた感のある黒ずんだ硬球が棚のなかに収まっていたり、細部にわたって超リアルだけれども、どこかほんの僅か現実離れしているというか、超越したところが感じられる作原氏のスタイリング。それを何文字で言い表せと仮に云われても出来ない。眺めていて「かっこいいなぁ」「いいなぁ」という子どもみたいな感想しか口をついて出てこないのだが、目と心の保養となる時間を味わえた。
MARUNI×ALESSI「LIVING HOUSE」は東日本橋3丁目の[マルニ東京]にて、11月3日まで。特別展の会期中は無休、営業は10-18時。会期中はワークショップも開催される(定員制・要申込、有料)




+飲食のメモ。
LIVING HOUSE」の会期中に限り、1階にマルニ木工とアレッシィによるポップアップカフェがオープン。ショールームという先入観がある空間に一歩、足を踏み入れたとき、珈琲豆の香りがするのはとても新鮮。それだけで空間の雰囲気がいつもとまるで違った。
スペシャルブレンドなど、協力は三軒茶屋に直営のカフェも開いている「OBSCURA COFFEE ROASTERS(オブスキュラ コーヒー ロースターズ)」。レセプション開催時も丁寧に1杯ずつ煎れてくれました。
ケータリングもおしゃれで美味しゅうございました。出張専門「山角や」さんのオーダーメードおむすび、ほか(註.22日夜に開催されたプレスビュー&レセプション出席者のための特別メニューです)。アルコールに合うようにと、わさび菜おむすび+パルメザンチーズ添えという組み合わせは初めて。ごちそうさまでした。



+過去の飲食履歴@東日本橋界隈。
・「bakuro COMMON(バクロコモン)」の馬喰バーガーランチ
・「フクモリ 馬喰町店」のロールケーキセット
・BOOK CAFE「イズマイ」のパイセット

ご参考マデ。