チームラボによる大規模デジタルアート作品展「DMM.プラネッツ Art by teamLab」

チームラボteamLabによる大規模デジタルアート作品展「DMM.プラネッツ Art by teamLab」を内覧会で見学。最新作の披露を含む。
16日から始まるフジテレビ主催イベント「お台場みんなの夢大陸」会場の1DAYパスポート要のエリアにて。場内は動画も含めて撮影可(フラッシュと三脚使用は不可)。SNS投稿も奨励。

過去最大規模となるクリスタル ユニバース「Wander through the Crystal Universe」。昨年8月に銀座のポーラ ミュージアム アネックスで披露された「teamLab Exhibition, Walk Through the Crystal Universe」の約6倍の規模(空間ボリューム公式発表は約20×20×4メートル)
光の正体はFull Color LEDチップ。
天井と床、壁もほとんどミラー仕様。展示空間の境目が曖昧となり、鑑賞する側の意識も浮遊する(後述する"前室"で味わう重力体験の効果が大きい)
POLAでの展示は「Crystal Universe」のハコを1周する動線だったが、今回は大きくなった作品内部に通路が入り組んでいて、上下左右を光の粒子に包まれての鑑賞。"宇宙"との一体感が味わえる。
今回の「Crystal Universe」も「鑑賞者は自身のスマートフォンを通じて、クリスタルユニバースを構成するエレメントを選び、出現させ、クリスタルユニバースを創っていく」というインタラクティブなデジタルインスタレーション(カッコ内はニュースリリースより引用)
さまざまな光と音に包まれた会場。明滅したり、大きな光の球体が流れてきたり。

TEAMLABNET 公開動画「Wander through the Crystal Universe」

次の展示室の手前に、やや広い空間が用意され、「Wander through the Crystal Universe」を俯瞰できる。
殆どの内覧会参加者の服装が短パンだったり足の脛が出ているのがわかるだろうか。この後に観る「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」の展示室の床が膝丈ほどの水で満たされているためである。
DMM.プラネッツ Art by teamLab」は、手荷物を返金式100円ロッカーに預け、カメラやスマホだけを持って入場する。デジタルインスタレーション作品は3つ、そしてもうひとつ"アナログ"な作品も。前述の「Wander through the Crystal Universe」の展示室の前にある「やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である(上の画)。床は柔らかく、中身の素材はビーズクッションだろうか。完全に足を取られるので這いつくばって前に進むしかない。
2つめのデジタルインスタレーション作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」は、水の中に入り込んで鑑賞する作品。
おととし開催された「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」で最初に観た作品「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo」に似た印象だが、今回の作品は水面に浮かび上がリ、デジタルの鯉が泳ぎ回る。
「鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける」今回の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」。動かずにじっと立っていると足元にひまわりなどの花が咲き、やがて花びらを散らす。
先ほど「膝丈ほどの水」と述べたが、この作品を心底から楽しむなら、膝小僧が完全に露出した短パンで臨むべき。
こちらの展示室も四方は鏡張りなので、映像がどこまでも続いているかのよう。

プールの消毒槽を抜け、備え付けのタオルで濡れた足を拭いて、新作披露の最後の展示室へ。

Floating in the Falling Universe of Flowers」は、ドーム空間に四季折々の花が舞う。ミラー仕様の床に座ったり寝転んで、音楽に包まれてゆったりと鑑賞。
「1年間の花々が時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る宇宙が、ドーム空間に無限に広がっているインスタレーション作品」(公式サイトより引用)

菜の花、ひまわり、コスモス、彼岸花、椿などなど。時おり舞う蝶は、誰かがスマホを使って"生み出した"もの。

TEAMLABNET 公開動画「Floating in the Falling Universe of Flowers」

ふだん、こんなに拡大された花や葉、茎などを目にすることはないためか、なにやら小さな虫になって風の強い花園を飛び回っているような気分。
圧倒的な音と映像の世界。ふと、寝転んでいた床に目をやると、天井に投影された映像が鏡に写り込んでいるのだが、高さがある分、深さがある。極めて透明度の高い湖の底を覗き込んでいるような、それと同時に天地の身体感覚が変容した。見飽きない。
約3,000平方メートルもの面積を使って展開される「DMM.プラネッツ Art by teamLab」の会期はフジテレビ主催イベント「お台場みんなの夢大陸」と同じ、2016年7月16日(土)〜8月31日(水)の45日間。オープンは原則10:00〜18:00。鑑賞にはイベントの1DAYパスポート要。

「DMM.プラネッツ Art by teamLab」
http://exhibition.team-lab.net/dmmplanets2016/




飲食のメモ。
この日、お台場を含む首都圏は夕方から激しい雷雨に見舞われた。終了時間にはウソのように晴れたものの、いろいろあって冷えきった身体は汁モノを求め、ゆりかもめ新橋駅接続の地下街ウィング新橋にある「麺処直久 新橋店」へ直行、ラストオーダーに滑り込む。

らーめん(直久は平仮名表記)+餃子3個+杏仁豆腐が付く「直久セット」は¥830ナリ。
あったまりました。おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

直久(なおきゅう)
www.naokyu.com